行政相談委員制度60周年を迎えて
~未来へつなぐメッセージ~
行政相談委員制度60周年を迎えて、国民の皆様、関係機関の皆様の、私たち行政相談委員へのご理解とご支援に、深く感謝を申し上げます。
平成から令和となり、少子高齢化や人口減少、大規模災害の多発、そして新型コロナウィルス感染症の拡大など、社会は大きく変化しています。
このような中で、私たち行政相談委員には、国民に寄り添い、「きくみみ」の心を大切にして、「どんなとき」も「今できること」を考え、その声を「行政につなぎ」、「次世代へつなげていく」という役割が一層求められています。
私たちは10年前、50周年記念式典の場で制度の趣旨を振り返り、五つの誓いを立て、活動してまいりました。未来にわたって変わることなく役割を果たし、国民と行政とをつなぐ懸け橋となる決意を、私たち行政相談委員の「未来へつなぐメッセージ」としてここに改めて表明いたします。
一 私たちは、常に国民の視点から、誠意と公平を大切に、これからも国民と行政とをつなぐ懸け橋の役割を果たします。
一 私たちは、相談者の気持ちを尊重し、「困ったら一人で悩まず行政相談」と言われるよう相談を受け付けることを旨とします。
一 私たちは、自らの民間人としての経験・知識を活かし、柔軟な発想で相談者への対応に当たります。
一 私たちは、自らの発意と良心にしたがって、最善の活動を行います。
一 私たちは、相談者の気持ちが行政に通じるよう相談者の立場にたって、総務大臣に積極的に意見を具申します。
なお、今般の新型コロナウィルスの感染拡大という未曽有の災禍に苦しんでおられる皆様に、心からお見舞いを申し上げるとともに、私たち行政相談委員は、困っている方々のニーズに応じた積極的な情報提供と個々の相談への真摯な対応を通じて、国民の皆様の安全で安心な生活の実現に貢献する決意であることを表明いたします。
令和3年10月
公益社団法人 全国行政相談委員連合協議会